公務員=「卑しい人」なのか !?  道路公団改革の失敗、社保庁、防衛省の不祥事、そして「居酒屋タクシー」の深層、官僚歴36年の行革の第一人者が初めて明かす。

いまこそ真の改革、変革が必要なのだ!
官僚としての現役時代、喧嘩っ早いがために、ときに「田中一昭」ならぬ「短気一昭」「瞬間湯沸かし器」とあだ名をつけられた私だが、思えばこれは、一連の「官僚体質」に腹を立て、おかしなことはおかしいと言わずにいられない性質であったからだ。
(中略)
公務員は「国民のために働く公僕」である。この本来の使命を公職にある者全員があらためて胸に刻まなければ、大げさでなく日本の将来は危うい。【本文より】

■目次
第1章 公務員の使命
第2章 今、学ぶべき土光臨調
第3章 改革を阻む者たち
第4章 失敗に終わった道路公団改革
第5章 官僚組織にメスを入れる
終 章 自律心と自立心をもて
◆出版社/講談社 ◆定価/\1,575(税込)

小泉内閣で加速する我が国の行政改革の潮流――その全容を1冊に詳述。我が国の改革のすべてに携わる「田中一昭」が責任編集。行政改革を学ぶためのテキストとして最適の1冊。

現在問題にされている改革分野について、その課題はどんな改革経緯をたどったものか、改革できないあるいは改革が進まないのはどこに問題があるのか、どんな改革の方向があるのか等について、簡潔に記述したものである。

■目次
総説
中央省庁再編
独立行政法人制度創設と法人見直し
特殊法人等の合理化・民営化
公益法人の改革
政策評価制度の創設
規制改革と官業の民間開放
財政再建の取組
国・地方の関係の見直し
国家公務員制度の改革
定員管理
電子政府の推進
行政手続き・苦情救済
情報公開法
行政機関等の個人情報保護法制
参考資料/行政改革主要経過
◆出版社/ぎょうせい ◆定価/\3,800(税込)

国民を欺いたのは、「実を捨て名を取った」小泉総理か、国交省・道路族に踊らされた石原大臣と作家・猪瀬委員なのか? 裏切ったのは誰だ!
元委員会トップが語る「民営化が踏みにじられるまで」全真相。

著者は、道路関係四公団民営化推進委員会委員長代理を務めた人物。小泉構造改革の本陣に招聘された“七人の志士”のうちの1人である。
小泉純一郎内閣と国民による熱烈な追い風を背に、抜本的な改革案を示した「意見書」を提出。しかし、昨年末に政府・与党協議会で決定した「法案化作業のための基本的枠組み」は、敵対する国土交通省側が望んでいた“名ばかりの改革案”をほぼ踏襲した形で帰結する。落胆した著者は、即座に辞表を提出し、委員会を去った。

改革案を骨抜きにしたのはいったい誰なのか。国交省の官僚や道路族議員が立ちはだかるのは当然としても、実はそれ以上の抵抗勢力が同志を装って存在していたと著者は憤る。まずは小泉総理だ。「8割は委員会の意見を取り入れた」と公言しながら、改革の屋台骨となる2割を黙殺したとし、現場での生々しいやり取りを綴る。
委員の中にも敵がいた。そう、作家・猪瀬直樹氏への不信感をあらわにする。「民営化案を自分の力でまとめたと言いたい野望があるようだ」とし、急進改革派を装いつつ国交省案に近い落としどころを探っていたと厳しく批判。
◆出版社/ワック ◆定価/¥1,575 (税込)

■目次
プロローグ 私が辞表を出したわけ
第1章 総理の器を問う「改革の本丸」
第2章 「借金40兆円」に安住する国交省・道路族
第3章 「上下分離論」の出現と作家委員の本音
第4章 「玉虫色決着」を狙う大臣とのたたかい
第5章 今井委員長辞任劇の真相
第6章 政府与党案づくりに踊った「フィクサー作家」
第7章 「実を捨て名を取った」小泉総理
第8章 国鉄改革とは似て非なる結末