この通信は、「シニアが気になる…」をキーワードに、数字やニュース・スポットで世の中の動きや傾向をお伝えしています。 |
No.41/2009.2.14(土)発行
発 信/SLAとうきょう |
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昭和の風景は「思い出のちから」
今号は、その14 <昭和48年>1973年のできごとロジー
● 【話題・世相】 石油危機:第4次中東戦争の勃発は日本にも深刻な影響を与え、「石油供給製品によるモノ不足が発生する」という噂が飛び交い、トイレットペーパーや洗剤等の買いだめ騒動が起こった。
● ベトナム戦争終結・金大中事件・JRにシルバーシートを設置・70歳以上の老人医療費無料化・関門橋の開通・振り替え休日が誕生
● 【ベストヒット】 ゴキブリほいほい・セブンイレブン1号店出店
● 【流行語】 省エネ、電力供給制限で銀座のネオンが消え、TVの放映が制限された・歩行者天国はじまる
● 【物価】 都バス40円・ビール160円・週刊誌120円・大卒初任給6万4千円。
※ 70歳以上の老人医療費無料化が、この年にはじまった。
★出典=ザ・20世紀より
「思い出は、ちから」…<続>
「小さな特集」「ことば」 の ちから
オバマさんの演説はなぜ響くのか? 「語られる言葉」だから、というのはコラムリスト天野祐吉さん。「文字」でも、「読みかた」でもない。「自分の声」、生き方が人びとを酔わせるのだと。いう。なので、「同じ原稿をブッシュさんが読んでも、もちろん麻生首相が読んでも、響かない」。
★街の記憶。記憶は風景のなかに……「私たちが記憶をよみがえらせてゆく時、そこには必ず心に残る風景や街並みがあります。横浜マリンタワーは、街の記憶をつむぎ合わせ、交流とやすらぎのシンボルとして生まれ変わります」(告知ポスターボードから)。
横浜は、1859(安政6)年の開国・開港から、今年150周年。4月から次の150年に向け、「出航」をテーマに「開国博Y150」が開催される。
リニューアルされる横浜マリンタワーの完成予想図と「街の記憶」のボード
★若者が選ぶ、残したい「カワイイ」場所や建物とは?……日暮里の「夕焼けだんだん」などに象徴される、都市の中の場所や建物。残したい「カワイイ資源」なのだそうだ。「カワイイ」は、昔から日本の文化にあった、あいまいな感覚で、@安心できる、A居心地がいい、B癒される、C人とつながれる、感じ…。ここまで聞いて、女子高校生たちが口にする「カワイイ」との違いが、やっとわかった。「若者コトバ」は、ややこし。だが、趣旨に賛同!
▲絵は日暮里の「富士見坂」の夕日(藤木 亘 「小さな画室」より)
「小さな画室」サイト http://www.ne.jp/asahi/fjk/art/
★「ことば」って、本当は、とても「美味しい」もの……「心のこもった話を聞いたあとの満足感は、美味しいものを食べた後に似ている。味わい深い「ことば」は、栄養に満ちたご馳走のように、私たちの心を満たしてくれ、身体の細胞の一つ一つを、大きく元気にしてくれる」(「ことばの杜」ホームページのミッションから)。「ことばの杜」は、アナウンサーの山根基世さんがNHKを退職した仲間と立ち上げた有限責任事業組合。言葉の大切さをモットーに3年前から朗読会はじめ、「ことば」をキーワードに、幅広い文化・社会活動を行っている。
▲写真:お年寄りと若いヘルパーさんの会話のきっかけづくりに静かな人気とか。
鮫島純子著 文・絵 『あのころ、今、これから…』(小学館刊)の表紙。
★短いことばだからこそ、思いは響き会う……「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」…の町(福井県丸岡町)は、「日本一短い手紙コンクール」の実施で一躍有名になった。今回のテーマ「夢」にも国内外から6万1,283通の応募があり、1993年の一筆啓上賞創設からの応募総数は100万通を超えた。「時々お前の夢を見る。子供たちにも出てやってくれ」は、大賞のひとり岩手県の男性、岩淵さん(64)の作品。亡き妻あてにつづった一筆。
★前号の本誌で取りあげた「アラフォー」や「アラセブン」世代……松本すみ子SLAの、還暦世代をいうなら「アラ還」はいかが?などの提案が朝日新聞の夕刊コラム「窓」で取り上げられている。コラムの筆者は、「三十路」「四十路」「五十路」など年齢でくくる言葉は豊富。だが、生き方までくくられるのはたまらない。(同感!) → http://www.arias.co.jp/news/2009/003.html
★“一億総・綾小路きみまろ化”……「あなたって 便座みたいに あたたかい」…は、江戸時代から親しまれてきた、地元の「風刺(悪口)稲荷」を逆手に、村おこしに活用したケース。静岡県島田市の「愛するあなたへの悪口コンテスト」の今年の大賞。「買うときは サイフに聞くな オレに聞け」、「カミサンを 上司と思えば 割り切れる」などが入選(綾小路好み?)
☆22回目の第一生命のサラリーマン川柳に2万1,455句の応募。「もったいない しまったほうが 勿体ない」など。(この作品に共感。これから人気投票で入選作を決める)
★最近目立つ、なんとなく<キライな言葉>……を挙げてもらいました。
「おひとりさま」 「社会的入院」 「富裕層」 「運転免許返納」 「もみじマーク」 「天下り・わたり」 「炎上」 「追い出し屋」 「非正規社員」 「派遣切り」 「チルドレン」 「刺客」…
<次号では、好きな言葉を挙げてみましょう>
<エコな暮らしは、エコノミー>
★「秋茄子は嫁に食わすな」、冬のナスは環境に悪い?……ヨメをいたわる説とイジワル説があるけれど。季節に関係なく、いつでも食卓にのぼる現代では、どちらの説もいまや「死語」。
★季節はずれの野菜を食べていると……露地ものナスは、夏から秋が旬。冬から春に収穫するハウス栽培では、露地栽培にくらべ約4.5倍の光熱動力のエネルギーを費やす。トマトは10倍だ。「食育」の上からも、輸送エネルギーも少ない地場の産物をえらぶ食生活を!と教えている(「朝日小学生新聞」より)。「環境」については、孫の方がくわしい。
★エコな暮らしに「湯たんぽ」人気……「湯たんぽ」の良さが見直されている。ぬいぐるみを抱く感覚で若い世代にも人気とか。素材やデザインもさまざま。カラフルでキャラクターつきや、お湯を使わない電子レンジタイプもある。エアコンの乾燥の嫌いな客にホテルでもサービスをはじめた。「品は変われど、『湯たんぽ』の名は残った」。くれぐれも低温やけどには注意。
「不安」がいっぱい…「安心」をください。
★介護福祉士めざすインドネシア人女性ら……104人の候補者らが研修を修了した。日本とインドネシアとの経済連携協定(EPA)に基づき半年間の日本語研修を受けていたもの。彼女らはこの後、3年間働いて国家試験を受け、合格してはじめて働ける。口々に、「日本語はむずかしい」と研修生。介護福祉士の全国の受験者は平成20年で14万2,765人。合格率51.3%。現在の介護福祉士の登録数は、65万5,796人(平20年2月現在、厚労省)。
★失職者が増える一方で、人手不足のミスマッチ……雇用状況の悪化で、求人倍率がマイナスに落ち込む業種が多いなか、「介護」の求人倍率は依然2.53倍と高く、人手不足が続いている。人材育成、資格制度、待遇など課題も確かに多い。が、それをクリアするのが政治家や行政マンのおしごとでは?
★高齢者の8人に1人は認知症患者に……認知症を持つ高齢者の数は、05年の約205万人から、35年には2.2倍の445万人になる見通し(08春、厚労省の推計)。独居・夫婦のみの世帯が増えるとの推計も気になる(人口問題研究所)。また、96〜05年の間に精神科病院などに入院している患者数は4万3千人から8万3千人に増える。一方では、「社会的入院」を減らため精神病床と、長期入院が多い療養病床(35万床)が削減されようとしている。
★入所者の要介護度は、年々重く……老人施設の入所者の要介護度は、それぞれの施設で年々重くなる傾向にある(07「介護サービス施設・事業者調査」、厚労省)。
施設数の現況はどうかを見ると、特養が3.1%増の5,892か所、老健施設1.3%増(3,435か所)。入所者数は特養=1万2,546人増の40万5,093人、老健=4,675人増の28万5,265人だった。依然、38万5,000人(06年)が特養への入所待ち状態がつづいている。
詳細は、主催先へお問い合わせください。
■(第13回)文学歴史散歩……“内藤新宿と文学の薫り漂う余丁町”を歩く
<内藤新宿と余丁町コース>
江戸の西郊外の「新宿」は青梅街道と甲州街道が合流する交通の要所となり、江戸への出入口として、品川宿に次ぐ宿場街として栄えた。高遠藩の内藤氏の敷地を用いたので、「内藤新宿」と呼ばれるようになった。明治に入ると市電が開通し、交通の便利さから、「余丁町」を中心に文士が集まり、文学的な薫りの街となっていった。現在、繁華街として栄える新宿の昔の姿を垣間見るのも興味深いことです。
3月29日(日) ※小雨決行
◇集合:JR線「新宿」駅(甲州街道に面した)南口改札。(JRインフォメーション前 10:00 *13〜15番ホームから上ると前に出ます)
◇コース:(約5Km、3時間)@若山牧水旧居、A大宗寺(内藤家菩提寺)、B成覚寺(投げ込み寺)、C小泉八雲旧居跡(成女学園)、D市谷刑務所跡、E永井荷風断腸亭跡、F坪内逍遥演劇研究所跡、G抜弁天、H島崎藤村旧居跡、I小泉八雲終焉地。
解散:JR新大久保駅
◇案内人:酒井文夫SLA
◇参加費:300円
◇問合せ申込み:SLA東京事務局
■(第13回)昼食試食体験を兼ね……<シニア住宅見学会>
2月22日(日)
「グッドタイム リビング横浜都築」(オリックス・リビング経営。横浜市都築区大丸1番25号、TEL:0120-123-759)
◇昼食試食体験費(870円)
◇集合:横浜市営地下鉄「都築ふれあいの丘」(グリーンライン)駅改札口、10時30分
※「センター南駅」乗り換え注意。日吉駅より16分。あざみ野駅より9分。案内人=沢木清美SLA
◇問合せ申込み:SLA東京事務局
◆成年後見制度を目覚めさせる、「市民後見人養成プログラム」がスタート……新しいタイプの成年後見人養成講座が始まる。甲斐一郎教授(東京大学)、新井誠教授(筑波大学)らによって開発されたプログラムで、座学・インターシップ・自主活動など総時間125時間を、およそ9ヵ月をかけ学ぶ。今後、各地域や大学を拠点に、多くの市民が後見人として活躍できる地域事業創造ための「学び」と「活動」を標準化し、推進する。基礎講座要領は下記のとおり。
●「第一期生基礎講座」開催要領●
◇開催日:21年3月20日(金・春分の日)、21日(土)、22日(日)の3日間、いずれも9時〜16時、合計16時間
◇会場:東京大学本郷キャンパス医学部2号館大講堂
◇募集人員:200名(先着順)
◇基礎講座の受講料:1,500円(資料代)
◇応募方法:電話受付/03-5953-7010、FAX受付/03-5953-8835へ(氏名・電話・住所を明記) ※受付後に受講案内を送付
◆介護予防・認知症予防総合フェア……3月6日(金)・7日(土) 10時〜17時
サンシャイン文化会館、講演会やセミナーなど多彩な体験プログラムで開催
◇問い合わせ:03-3423-3602
◆おばあちゃんの原宿・巣鴨で「ユーモアスピーチの会」……2月25日(水) 14時〜16時
@「まんじゅう怖い」落語家・大空メイさん Aユーモアスピーチ発表会
「巣一会館」9階ホール(JR「巣鴨駅」南口1分。地下鉄三田線A2出口)。参加費500円。初めての方は入会金1,000円が別途必要。ユーモア共和国・シニア大樂主催。問い合せ090-4540-3508(田辺)。
◆パソコン教室……2月26(木)=VISTAとオフィス2007、3月26(木)=花見のあとの画像処理
両日共、13:30〜16:00 ★かながわ県民サポートセンター601号室
◇問合せ先:045-581-0377(伊東) ※パソコン持参できない方は書き添えください。
◆健康生きがい教室F……3月19日(木) 12:45〜14:50
テーマ:介護の現場から、講師:健康生きがいづくりアドバイザー・中野美津子氏、船橋市中央公民館第4集会室、資料代:300円、主催:健康生きがいづくり東葛会、問合せ申込み:工藤 047-384-0933
<シニアの集いの言葉から> ※協力:神奈川SLA
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麻生総理の漢字の読み違いが、ちょっとした漢字学習ブームに。本が売れ、クイズ番組が増え…麻生さんが大貢献?(国会の低学年化、戯画化、芸能化) |
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うーん、私の場合、気掛かりなのは「漢字力」より…(「記憶力」です) |
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パソコンの変換ミスも気づかない。こういうの「IT依存性漢字健忘症」と言う(クスリなし) |
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「近頃の若者の活字離れがひどい」というけれど、ワタクシも読むのが苦痛になって、すっかり活字離れ、若者がえりしています(アンチエイジング) |
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四択クイズはいらない。私たちは、ワンヒントでよろしい。「アレよ、アレ!」に、一つヒントが出ればオーケー。あうんの呼吸ならぬ、アレよ、アレ呼吸(ソレ) |
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定額給付金が出たら、何にお使いになりますか? 「憧れのハワイ航路か、銀座でドーンと買い物して、芝居を観て、豪華な食事して帰ります」(ごゆっくり) |
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「シニアは急がず、焦らず、スロー、スロー! スローライフがお勧めです」と言ったら、「言われなくてもスローです。これ以上は、「ストップ」です(急げ) |
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ひとが話しているのに、「そうそう、そうなのよね」、「聞いて、聞いて」と、すぐに自分の話に引き取ってしまうヒト。そういう状況を「一人カラオケ」って言うらしい(ガマン) |
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不況で、客足がパッタリの店が閉店した。では、お客さんが行列!なのに、閉鎖するのは何屋さん?(精神・療養病床、銚子市立病院) |
2月、如月も半ば過ぎれば、まだ寒く、着重ねる「着更着」(きさらぎ)説より、草木の芽がでる「生更木」(きさらぎ)説の方が似合うこの頃・・・。元気で外へ出かけましょう。
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【発行人】代表/荒木正人 【編集人】広報G/岡田久男
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