ここ二十数年間の急速な高齢化社会への変化の中、さまざまな分野でいろいろな角度から高齢者の「ゆとりある暮らし」とは何かが問われ続けてきました。21世紀には、日本の人口の4分の1が65歳以上の高齢者になるといわれています。そしてその時代には、寝たきりで介護を必要としたり、経済的に苦しいといった典型的なイメージとして描かれる高齢者の問題だけでなく、むしろまだ元気な高齢者にとっての「生きざま」とか「人生設計」にかかわる問題が大きくクローズアップされてきます。
そういった状況を背景に、元気で文化的な生活を追求し続ける中高年者をバックアップする活動を目的として、平成4年6月に『財団法人シニア
ルネサンス財団』(主務官庁/内閣府)は設立されました。
会社などの仕事や子育てに一つのピリオドを打ち、それまでの経験や知恵を生かして新しいライフスタイルを目指す人たちのことを『シニア』と呼びます。そしてこのシニアの方々には、未曾有に高くなる高齢者比率の中で自助自立をベースにしたライフスタイルの創造が必要となります。
その実現には一人一人の努力が必要となるのは勿論ですが、自ずと限界があるため、その努力をサポートするシステムの構築が絶対に必要となってくるのです。
当財団は、そういうシニアの自助自立の支援を目標において設立に至りました。
当財団事業の大きな柱として、シニア ライフ アドバイザーの養成及び資格付与、シニア ライフアドバイザーを核とする生活相談業務、高齢者の社会参加を促進するイベントの開催、さらにシニア向け商品サービスの開発及び調査・研究などがあります。
これらの事業を通じ、本当に明るく豊かな、そして安心で笑い声の絶えない高齢社会の在り方を見つめ、実現への原動力になりたいと考えています。
|