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偽りの民営化

国民を欺いたのは、「実を捨て名を取った」小泉総理か、国交省・道路族に踊らされた石原大臣と作家・猪瀬委員なのか? 裏切ったのは誰だ!
元委員会トップが語る「民営化が踏みにじられるまで」全真相。

著者は、道路関係四公団民営化推進委員会委員長代理を務めた人物。小泉構造改革の本陣に招聘された“七人の志士”のうちの1人である。
小泉純一郎内閣と国民による熱烈な追い風を背に、抜本的な改革案を示した「意見書」を提出。しかし、昨年末に政府・与党協議会で決定した「法案化作業のための基本的枠組み」は、敵対する国土交通省側が望んでいた“名ばかりの改革案”をほぼ踏襲した形で帰結する。落胆した著者は、即座に辞表を提出し、委員会を去った。

改革案を骨抜きにしたのはいったい誰なのか。国交省の官僚や道路族議員が立ちはだかるのは当然としても、実はそれ以上の抵抗勢力が同志を装って存在していたと著者は憤る。まずは小泉総理だ。「8割は委員会の意見を取り入れた」と公言しながら、改革の屋台骨となる2割を黙殺したとし、現場での生々しいやり取りを綴る。
委員の中にも敵がいた。そう、作家・猪瀬直樹氏への不信感をあらわにする。「民営化案を自分の力でまとめたと言いたい野望があるようだ」とし、急進改革派を装いつつ国交省案に近い落としどころを探っていたと厳しく批判。

目 次

  • 第1章 総理の器を問う「改革の本丸」
  • 第2章 「借金40兆円」に安住する国交省・道路族
  • 第3章 「上下分離論」の出現と作家委員の本音
  • 第4章 「玉虫色決着」を狙う大臣とのたたかい
  • 第5章 今井委員長辞任劇の真相
  • 第6章 政府与党案づくりに踊った「フィクサー作家」
  • 第7章 「実を捨て名を取った」小泉総理
  • 第8章 国鉄改革とは似て非なる結末

◆出版社/ワック ◆定価/ ¥1,575 (税込)

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