当市は、ベッドタウンとして発展したまちであるため、高齢化率も近隣市町村に比べ低く、現在13.2%(平成13年10月現在、65歳以上高齢者人口7,444人)でありますが、今後、急速に高齢化率が伸長するという問題を抱えております。

このような状況から、「いつも元気でしゃんしゃん(方言でしゃきしゃきの意味)」していられる人づくり、特に元気高齢者に対する健康・生きがい活動支援について焦点を絞り、個人的な楽しみだけではなく、高齢者自身が集団かつ主体となって活動出来る場づくりについて検討を進めて来ました。

議論はまず、拠点をどこに求めるかから始まりました。倒産したパチンコ店や駅前の空き店舗などアイデアは出ましたが、色々な問題があり行き詰まっていた折り、古賀東小学校で学校用務員が定年退職に伴い用務員室が空くとの朗報を得たのであります。
用務員室は校舎の一角に設置されているのが通例でありますが、東小学校の用務員室は校舎の離れにある65平方メートル(約20坪)程の一軒家であります。

当初難色を示す声もありましたが、結局のところ、余裕教室の利用は今や珍しくはありませんが、「同一した敷地内に共存する高齢者学級を創設してみては?」の発想から、マスタープランに掲げる「元気な人づくり」の拠点として有効活用して見ようとの結論に達し誕生しました。