キーワード = 明るく、楽しく、安全に
健康と運動の3本柱 → 栄養−運動−休養
私たちは、健康の時はだれでも、日ごろの生活の中で『運動』をあまり意識しないで生活をしています。ところが、身体的な面で何か一つ気になることが発生すると、それを取り除こうと努力します。
そこで今回は、『転ばぬ先の杖』としてのシニアの運動について、体験談や医師の助言、それに名古屋市衛生局の資料をもとにして述べたいと思います。
- シニアの運動は、スポーツ選手のように記録に挑戦したり、勝敗を競ったりすることでなく、生活習慣病を予防し、人の世話にならず、自立して人生を楽しむための活動力を養なうためのものです。即ち、加齢に伴う体力の低下、特にその原因である筋肉の萎縮をできるだけ少なくするために行います。
そして、無闇に運動をすることでかえって健康を害することがないように、自分の体調やコンディションに応じて負荷を調節することが特に大切です。
- 継続は力! 無理のない運動、自分の体力に合った運動を見つけだして続けましょう。
1)運動の効果を高める3つのポイント
a)1回の運動は少なくとも10分以上続ける
b)1日の運動は、合計で20分以上行う
c)毎日続ける
2)運動を習慣づける3つのポイント
a)まず、からだを動かして、その心地よさを実感する。『動きたくない』から『楽しい』へ
b)いくつかの運動にチャレンジし、自分にあった運動種目を見つけだす
c)運動効果を確認しながら、生活スケジュールの中に組み入れる
- 誰でも、いつでも、どこでもできる運動の例 → 意識して始めましょう!
1)ストレッチング(延ばす)
身体のいろいろな部分を、ゆっくりと、じわーっと伸ばす。どこを伸ばすか意識して、呼吸をしな
がら15〜30秒ずつ。1日何回でも。
2)ひねる
手、首、足、膝、腰などを、ゆっくり、静かに方向を変えて回す。
3)負荷をかけて
ダンベル、チューブなどを利用して。腕、脚、腹、背筋などを。
4)ウオーキング
背筋を伸ばし、腕を振り、かかとから着地。速さ、歩幅、時間などは、自分に合わせる。
5)終了後
軽く整理体操。汗を拭き、深呼吸を忘れずに。
- 体調に合った運動種目と運動量を決めて、継続を!
高血圧、糖尿病、心臓病、骨粗鬆症の人は、トレーニング方法を専門家と相談して、計画的に、継続することが、よいと思います。
- 運動量はマイペースで、仲間と支え合って!
『他人と競わず、楽しく、仲間作りをしながら』をモットーに、まず実行しましょう。
- 自力で生活管理を!
継続していると、体調の変化、予告が自覚できるようになります。
■生活習慣病と運動 ■シニアの心身の健康柱<快食・快眠・快便> ■シニア健康づくりの食生活
■シニア健康づくりの食生活と体重 ■暮らしの中に運動を!
■生活習慣の見直しと自己評価について ■INDEX
|