<終の住みか>アンケート報告
高齢、少子化の社会をむかえ、私達はどこで、どのような「終の住みか」を考え、準備すればよいのでしょう。介護の問題も含めてアンケート調査をしました。
●平成10年12月1日〜3日にシニアフェスティバル’98の会場マイドーム大阪で実施。
●回答数207枚、男女同数、年齢は20歳代から80歳代まで、地域は大阪府下、その他兵庫、奈良、京都、滋賀、三重など。
不透明、不確実な「33%」
【Q1】独り暮らしや高齢者のみの世帯になった場合、あなたは誰と住みたいですか
独りで暮らすと答えた人が44%。次に33%を占めたのが子供や孫と暮らす。
先日1ヵ月老人ホームへ実習に行ったのだが、子供の面会は殆どなし。孫にいたってはどの家族も一度も来たことがないとか。入所の依頼で面接に来られたときは「職場に近いし家から近いからいつでも会える」と異口同音におっしゃるそうだ。ことほどさように子供や孫はアテにならないもの。となれば、33%の数字は実に不確実。
自立代金「250〜300万」
【Q3】在宅介護が必要になった場合、自宅の改造費用はいくらまでかけられますか
100万円……23%、200万円……35%、300万円以上……25%、その他……17%
【Q5】身体が不自由になったとき養護施設への入居、または在宅介護のどちらを選びますか
養護施設へ入居……27%、その他……10% ・ 在宅介護……63%、その他……17%
子供や孫がアテにならないなら「施設に行く」という人が27%で、63%の人は在宅で一生暮らしたいと思っている。一日の大半を家の中で暮らす高齢者にとって段差の多い手すりのない住いは危険が一杯だ。在宅生活を実現するということは自由で快適な人生の切符を手にするということ。
さァそこで、この住いの改造にかける費用だが「自立と生きがい」のお値段は、シメテ250万円から300万円。この切符が高いか安いかはあなたの心掛けしだい!
シニアにとっての「住まい」は特に「健康、安全、快適住宅」への要求が強く、さらに人とのつきあい方、介護も含め人生をどう生きるかが問われます。
私たち商品・サービス研究会では、シニア向け商品・サービス提供関連の施設見学、及び体験学習を通じ、使用者側、サービスを受ける側のニーズを分析し、その声が商品・サービスに反映されるよう活動しています。
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