電池は選び方・使い方を誤ると危険です
電池はいつでもどこでも使える電源として日常生活に欠かせないものとなっています。しかし、簡単に手に入り、誰にでも扱えるために何気なく使っていて、選び方、扱い方が無雑作になっていないでしょうか。
世界的に現在使われている電池は35種類ほどあり、性能や形状の異なるものを1品種とすると約4,000種類になります。
このように数多く市場に存在し簡単に手に入る電池ですが、選び方を間違えると不経済であったり、扱いを誤ると事故につながる危険性を持っています。

≪機器にあった使い分けを≫
電池はそれぞれの性質に応じた使い方をしてこそ、本来の力を発揮するものです。もっとも一般的なマンガン乾電池とアルカリ乾電池を比較してみましょう。
  マンガン電池 アルカリ電池
放電条件 中・弱放電 強放電
使用方法 間欠放電が有利 連続放電が有利
価 格 アルカリ乾電池の約半分 マンガン乾電池の約2倍
入手しやすさ 世界中で入手可能 米・欧・日で入手容易
持ち運び易さ 軽 い マンガンの約1.5倍
マンガン電池は、リモコンスイッチ・懐中電灯・小型ラジオ・置き時計のような小さな電流やときどき使用する機器に、アルカリ電池は、カメラのストロボ・CDラジカセ・ヘッドホンステレオなど大きな電流で連続的に使用する機器に適しています。

≪電池による事故が増えています≫
1)逆接続しない。3個以上の電池を使う場合、その中の1個がプラスとマイナスが逆に入っていても、機
 器は作動している場合があります。気付かずに使い続けると、逆に入れた電池の内部 にガスが異常発
 生し、発熱、液もれ、破裂をおこします。
2)ショートさせない。電池と一緒に金属製のネックレスやピン、硬貨などを、ポケットやバッグ、引き出しな
 どに入れておくとショートして、一時に大電流が流れ、発熱液もれ、 破裂をおこすことがあります。
3)火の中に入れない。内部が膨張して破裂する恐れがあります。
4)ひとつの機器には同じ種類の電池を使います。
5)取り替えは全部を一度に入れ替えるのが鉄則です。
6)使用後はスイッチを切り、使いきった電池は早く取出しましょう。
あまりに身近なものであるために、その扱いが無雑作になっていないでしょうか。
子供達や高齢者がラジコンカーや懐中電灯に気軽に電池の入れ替えをしていますが、逆接続をしていた場合、気付かずに使っていると大きな傷害を生じることがあります。
電池を使用している機器や保管の状態を、今一度点検したいものです。


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