誰でもが迎える「老い」をどう生き抜いていくか。「老い」ていく時の落とし穴、「交通事故にあうこと」「寝たきりになること」そして「ぼけること」は、ぜひなんとか避けていきたいものです。
福祉の理念は「弱者救済」から「すべての人への必要なサービスの提供へ」と発送の転換をして、従来の施設でのサービスを中心とする考え方から、在宅福祉サービスを中心とする考え方へ変換しています。そして、高齢者自身の「自立支援システム」へと変換していくためのひとつの考え方として、地域での総合的な支援が望まれています。住民の助け合いで住み慣れた地域で安心して暮らしていけるような体制を作っていくことが今求められています。地域にはさまざまな課題があり人と人とがお互い支え合い、だれでもが住みやすいまちをつくるには、いかにボランティア活動が重要であるか痛感しています。
高齢化がさらに進むこれからの時代、公的な福祉の充実に頼るだけでは、高齢者に充分なケアができなくなることは明らかです。たくさんの方々が、ボランティア活動に参加して、支えあい、助け合いの社会をつくっていくことがこれからの課題といえるでしょう。

人はだれでも一定のリズムで生活しています。住み慣れた地域を離れての「福祉サービス」は、ともすれば不安感におそわれリズムをくずしてしまいがちです。
一人暮らしの高齢者・今まで社会に貢献してこられた方々には、快適な暮らしとよりよい生活を送っていただくために、公的な立場でのサービスはもちろんのこと、相互扶助が必要で近隣の方々や親戚、友人そしてボランティアの方々の支援で安心して住み慣れた生活の場でこれからの人生を送っていただきたいものです。このことは医療保健福祉審議会が、4月19日に答申した「『要介護』と認定されず『自立』と認定された多くの高齢者への支援のための施策」を検討するとき、最も大切な考え方となるのではないでしょうか。


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